2020年キャッシュレス決済のメリット・デメリットの総括と2020年以降の展望

2019年も早いものでもうわずかになった。
10月から始まった消費税増税によるキャッシュレス決済の本格始動もすっかり定着したように感じる。
そこで2019年のキャッシュレス事情などを総括し2020年の展望を考えてみたいと思う。
定着したキャッシュレス決済
キャッシュレス決済に関しては、現在でもメリットデメリット面で様々な意見がある。
半強制的にキャッシュレス決済が推奨されたため、一時期の盛り上がりから「キャッシュレス決済疲れ」に反転し、結局支払いに関しては落ち着いた感がある。
しかし総括すると親ありキャッシュレス決済は定着したと言っていいだろう。
メリットはもちろんデメリットが頻繁に議論される事は、すでにキャッシュレス決済が多くの人に浸透している証拠でもある。
キャッシュレス決済に疎い人や抵抗がある人でもやはりキャッシュレス決済という言葉は浸透したはずだ。
筆者も忘年会にいくつか参加させていただいたが、忘年会に行くお店で支払いの際「PayPayやLINE Payで支払う人は増えていますか?」と店員さんに尋ねると100%「増えていますね」という回答が得られた。
どちらかと言うと居酒屋のPayPayよりLINE Payで支払う人が多いという意見が多かったのは印象的だった。
国推奨ももちろん大きな影響だが、やはりPayPayとLINEPayのキャッシュレス決済での意識変更の影響は非常に大きいと考えられる。
ちなみに筆者も数多くのキャッシュレス決済を利用してみたが、最終的に落ち着いているのがPayPayかLINE Payだ。
キャッシュレス決済のメリット・デメリット
実際普及した上で、さまざまなメリットやデメリットが明らかになった。
- 支払いがスムーズになった
- ポイントに関して注目をするようになった
- クレジットカード決済やスマホ決済を導入する店が増えた
- QRコード決済なども慣れると便利と感じることが多くなった
- セキュリティ問題が明らかになった
- 利用金額の上限が低い状態が続いている
- 操作がまだ使いづらいと感じる時がある
- キャッシュレス決済の数が多すぎて疲れる
- 貰えるポイントがよくわからない
上記の意見は一部ではあるが頻繁によく聞かれるメリットデメリットだ。
筆者も初めはQRコード決済はIDやQUICPayなどに比べて、操作手順が多いため面倒だと思うことも多かったが、今では全く不便を感じなくなった。
時間や慣れなどでデメリットは大きく改善していく可能性があるが、例えばセキュリティ問題や利用金額の上限といったデメリットは根本的な改善が必要になってくるだろう。
またよくある意見ではないのだが、今年は非常に災害も多い年になった。
筆者も実家も一部被災地になってしまったが、その際インフラがやられたためキャッシュレス決済はほぼ使うことができなくなった。
その場合はどうしても元気に頼らざるを得ない状態になるのだ。
筆者は現金はいらない主義ではあったが、いざ被災してみたことでまだ現金支払いが重要な場合があるということを再認識した。
今後のキャッシュレス決済の普及では、インフラが止まった場合にどこまでキャッシュレス決済が利用できるようになるのかという点も注目していきたい。
キャッシュレス決済の今後の展望
2020年は東京オリンピックイヤーにも当たる。
おそらくそれまではキャッシュレス決済の普及などはさらに加速していくものと考えられる。
しかしそれ以降、国からのポイント還元も終わるため、キャッシュレス決済への注目度は徐々に落ちていくと考えている。
そうなってくるとキャッシュレス決済会社の淘汰がはじまり、キャッシュレス業界の廃止吸収合併が徐々に増えていくと考えられる。
すでにソフトバンクとLINEが動き出しているところを見ると、先を見据えた行動は既に行われていると考えていいだろう。
筆者はキャッシュレス化が加速していくことは大いに賛成している。
ただデメリットにもあるように、数が多いことや使いづらさなどのユーザビリティが落ちる目を考えるとキャッシュレス決済をしている会社の淘汰は仕方がないとも考えている。
なるべくキャッシュレスのイメージが悪くならないようにキャッシュレス業界自体がスマートになって行き、ユーザビリティも向上していくことを望むばかりだ。
キャッシュレス業界は混迷が続くと考えられるが、だからこそ正しい情報を発信していくように心がけていきたい。
今後もクレジットカードやスマホ決済などユーザーにとってお得な情報や使い方などを解説していく所存だ。