最も使われている電子マネーランキング2018
スマホ決済や電子マネー、クレジットカードといったキャッシュレス化が一気に注目を浴びた2018年。
2019年も、コンビニ、家電量販店をはじめ、さまざまな店舗でキャッシュレス化が進行していくことだろう。
そこで2018年、最も使われた人気の電子マネーのランキングを、 月刊消費者信用 | Fujisan.co.jpの雑誌・定期購読のデータをもとに、発表していこう。
基準としては、電子マネーの使えるカードの発行枚数でランキングしている。
実際はApple Payや Google Play など、スマホ決済でも使われているため、全体的な電子マネーのランキングとは少し違うかもしれないが、使われている傾向として非常に参考になるはずだ。
今後使いたい電子マネーや、スマホ決済の参考にして欲しい。
2018年に使われた人気の主要電子マネーランキング
電子マネー | 2018年発行枚数 | 前年比 |
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楽天Edy | 1億1,250万枚 | +7.3% |
Suica | 7,161万枚 | +12.4% |
nanaco | 6,223万枚 | +10.9% |
PASMO | 3,628万枚 | +6.7% |
iD | 2,950万枚 | +16.1% |
ICOCA | 1,845万枚 | +17.7% |
QUICPay | 888万枚 | +51.5% |
manaca | 621万枚 | +10.0% |
nimoca | 366万枚 | +11.5% |
PiTaPa | 322万枚 | +3.6% |
TOICA | 265万枚 | +9.5% |
SUGOCA | 252万枚 | +14.5% |
uniko | 214万枚 | +10.9% |
Kitaca | 137万枚 | +16.1% |
はやかけん | 117万枚 | +18.1 |
以上が月刊消費者信用をまとめた電子マネーランキングだ。
データは2018年9月号で発表されているものを抜粋している。
発行枚数1位は楽天Edy
「やはり」と言っていいだろう。
2018年楽天Edyが発行枚数としては一番多い。
クレジットカードを作る際に、楽天Edyが付帯されているものも計上されているはずだ。
それを考えると楽天カードが本当にたくさんの人に使われているということが分かる。
実際に楽天Edyが使われているかは別
しかし、発行枚数が多いからといって、一番使われているとは限らない。
実際、1ヶ月あたり利用件数に関して言えば、 Suicaやnanacoの方が圧倒的に多いのだ。
一ヶ月辺りの電子マネー利用回数
- Suica:1億3,214万件
- nanaco:2億150万件
- 楽天Edy:4,130万件
しかも楽天にはもう一つ「楽天ペイ」という決済方法もある。
楽天Edyが今後どこまで使用伸ばせるか、注視したい所だ。
QUICPayやiDなどのポストペイ型の電子マネーが人気
データを見ると電子マネーの決済の中でも、チャージを必要としないポストペイ型の決済の人気が上がっていることがわかる。
ポストペイ型の発行の伸び
- iD・・・2,950万枚 +16.1%増
- QUICPay・・・888万枚 +51.5%増
交通系はインフラとしての地位が確立されているので、チャージ型でも必然的に使う必要がある。
そのため、伸び率は安定している。
しかし、ショッピングでしか使われないiDやQUICPayの発行枚数の伸びが、それらを上回っているのが非常に興味深い。
特にQUICPayは、前年比の51%増という驚異的な数字を叩き出している。
この要因として考えられるのは、Apple Payの普及だ。
Apple Payで利用できるポストペイ型のスマホ決済はiDとQUICPayだ。
そして、クレジットカードを登録すると、どのスマホ決済が使えるか自動的に決まる。
QUICPayに対応しているクレジットカードの種類が多いため、必然的にQUICPayをApple Payで利用する人が増えているのだ。
また、Apple Payなどでスマホ決済を行う際、チャージが必要なく、クレジットカードのように使えるiDやQUICPayを知ったユーザーも多いはずだ。
利便性を考えるとポストペイ型に人気が集まるのは間違いない。
今後、このiDとQUICPayがどのようにシェアを伸ばしていくか注目したい。
iDとQUICPayに関しては、以下のページに詳しく説明しているので参考にしてほしい。
広がるスマホ決済とキャッシュレス化
上でまとめた、電子マネーのランキングは、「発行枚数」という基準でみたものだ。
しかし2018年の後半には、QRコード決済の「PayPay」が「100億円あげちゃうキャンペーン」などを打ち出し、注目を浴びた。
これを皮切りに、「LINE Pay」や「Origami Pay」なども様々なキャンペーンで対抗。
もちろんQUICPayもCMなどで認知度アップを一気に加速させつつある。
スマホ決済のイニシアチブを取るために、あらゆるキャッシュレス決済が動き出しているのだ。
そのため、今後の電子マネーのランキングは、大幅に順位が変わる可能性がある。
しかも、もしかしたら名前が「キャッシュレス決済ランキング」となり、アプリのダウンロード数なども加味したランキングになる可能性もある。
今まさに、キャッシュレス決済の黎明期といっていいだろう。
どのキャッシュレス決済がイニシアチブをとるのか、今後もさらに注目していきたいと思う。
各電子マネーと相性がいいクレジットカード一覧
それでは、最後に各電子マネーと相性がいいクレジットカードを紹介していこう。
自分が使いたい電子マネーやスマホ決済などは決まったら、クレジットカードを見直した方が得をする。
面倒だと思うこともあるが、これからどんどんキャッシュレス化が広がっていく中で、少しでも得をした方がいい。
そのために、面倒と感じてもクレジットカードの見直しをした方がいいだろう。
交通系電子マネーと相性のいいクレジットカード
Suicaのチャージでもポイントがつくクレジットカードが狙い目。
その中でもエポスカードは、年会費がかかるViewカード以外で、チャージでポイントがつく数少ないクレジットカードだ。
しかも様々なお店で優待が受けられるのでおすすめだ。
エポスカード(EPOS CARD) |
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総合評価 | |
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ブランド | |
電子マネー | |
年会費 | 永年無料 |
入会資格 | 18歳以上(高校生は除く)で電話連絡が可能な方。提携する金融機関に決済口座をお持ちの方 |
ETC年会費 | 永年無料 |
発行期間目安 | 約7日 |
ポイント | エポスポイント |
ポイント還元率 | 0.50%~5.50% |
付帯保険 | 国内旅行保険:無 海外旅行保険:最高2,000万円 ショッピング保険:無 |
キャンペーン | 入会、各種登録、カード利用で最大2,000円分のエポスポイントプレゼント |
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詳しい情報は以下のページに詳しく書いてあるので参考にしてほしい。
ビックカメラSuicaカード |
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総合評価 | |
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ブランド | |
電子マネー | |
年会費 | 初年度:無料 2年目以降:477円 ※ただし一度でも利用すれば年会費無料 |
入会資格 | 日本国内にお住まいで、電話連絡のとれる満18歳以上の人。ただし、高校生の方は不可。 |
ETC年会費 | 477円 |
発行期間目安 | 約2週間 |
ポイント | JREポイント、ビッグポイント |
ポイント還元率 | 0.50%~1.50% |
付帯保険 | 国内旅行保険:最高1,000万円 海外旅行保険:最高500万円 ショッピング保険:年間50万円 |
キャンペーン | 現在なし |
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ANA VISA Suicaカード |
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総合評価 | |
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ブランド | |
電子マネー | |
年会費 | 初年度:無料 2年目以降:2,000円( WEB利用明細サービスに登録&マイ・ペイすリポに登録、利用で751円になる) |
入会資格 | 原則として年齢18歳以上の方(高校生は除く)。 |
ETC年会費 | 初年度:無料 2年目以降:500円(ただし、1回でも利用すれば無料) |
発行期間目安 | 約2週間 |
ポイント | マイル |
ポイント還元率 | 0.30%~1.00% |
付帯保険 | 国内航空障害保険:最高1,000万円 海外旅行保険:最高1,000万円 ショッピング保険:100万円 |
キャンペーン | 3,000円をキャッシュバック |
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ポストペイ型電子マネーと相性のいいクレジットカード
iDやQUICPayと相性のいいカードは、支払い時や支払いの他に優待が受けられるかどうかだろう。
JCBは、Google PayでQUICPay使うためには必須といえるので、アンドロイドユーザーが持つべきクレジットカードだ。
また、三井住友カードは、iD決済を特定のお店でする事で3%の割引などが受けられるお得なカードだ。
JCB ORIGINAL SERIES (JCB一般カード) |
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総合評価 | |
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ブランド | |
電子マネー | |
年会費 | 初年度:無料 2年目以降:1,250円(税別) ただし「MyJチェック」の登録があり、12月16日~翌年12月15日のショッピング利用合計金額が50万円以上の場合、翌年の年会費が無料 |
入会資格 | 18歳以上で、本人または配偶者に安定継続収入のある方。または高校生を除く18歳以上の学生 |
ETC年会費 | 永年無料 |
発行期間目安 | 平日11時までのお申し込み、オンライン口座の設定で最短当日発行翌日お届け |
ポイント | Oki Dokiポイント |
ポイント還元率 | 0.35%~2.50% |
付帯保険 (利用付帯) | 国内旅行保険:最高3,000万円 海外旅行保険:最高3,000万円 ショッピング保険:年間100万円(海外のみ) |
キャンペーン | JCBカードのキャンペーンはHP参照 |
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三井住友カード(クラシック) |
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総合評価 | |
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ブランド | |
電子マネー | |
年会費 | 初年度:無料 2年度目以降:1,250円(税別)※ただし、マイ・ペイすリボへご登録のうえ、年に1回以上カードを用にすれば年会費が無料 |
入会資格 | 満18歳以上の方(高校生は除く) |
ETC年会費 | 永年無料 |
発行期間目安 | 約2週間 |
ポイント | ワールドプレゼント |
ポイント還元率 | 0.30%~1.00% |
付帯保険 | 国内旅行保険:無 海外旅行保険:最大2000万円 ショッピング保険:100万円 |
キャンペーン | 新規入会&利用で最大16,000円相当プレゼント |
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楽天決済サービス(楽天Edy、楽天Pay)を使うなら
もちろん、楽天カードだ。
楽天カード |
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総合評価 | |
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ブランド | |
電子マネー | |
年会費 | 永年無料 |
入会資格 | 楽天会員登録(無料)をされている、満18歳以上で安定した収入のある方および学生の方(高校生は除く)。 |
ETC年会費 | 540円(楽天PointClubの会員ランクが、ダイヤモンドかプラチナ会員で無料) |
発行期間目安 | 約7日 |
ポイント | 楽天ポイント |
ポイント還元率 | 1.00%~10.00% |
付帯保険 | 国内旅行保険:無 海外旅行保険:最高2000万 ショッピング保険:年間50万円 |
キャンペーン | 最大5,000円相当のポイントプレゼント 最大8,000円相当のポイントプレゼント※一週間だけの期間限定最大5,000円相当のポイントプレゼント |
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楽天市場などのサービスでもとにかくポイントが貯められるのでおすすめ。
以下のページでも詳しく説明しているので、是非参考にしてほしい。
WAONと相性のいいクレジットカード
イオンカードセレクト |
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総合評価 | |
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ブランド | |
電子マネー | |
年会費 | 永年無料 |
入会資格 | イオン銀行への口座開設ができる18歳以上(高校生は除きますが、卒業年度の1月1日以降であれば申込み可能)で電話連絡可能な方。未成年の方は親権者の同意が必要。 |
ETC年会費 | 永年無料 |
発行期間目安 | 約15日(仮カードは即日) |
ポイント | ときめきポイント、WAONポイント |
ポイント還元率 | 0.50%~2.50% |
付帯保険 | 国内旅行保険:無 海外旅行保険:無 ショッピング保険:年間50万円 |
キャンペーン | 最大5,000円相当のWAON POINTプレゼント |
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Waonを使うのであれば、やはりイオンカードだ。イオンカードセレクトならWaonにチャージする毎にポイントが貰える。
またイオン系列のお店でも非常にお得だ。
イオンに関しては以下のページに詳しく書いてあるので、参考にしてほしい。
nanacoと相性のいいクレジットカード
セブンカード・プラス |
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総合評価 | |
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ブランド | |
電子マネー | |
年会費 | 永年無料 |
入会資格 | 原則として18才以上で、本人または配偶者に安定した収入のある人(高校生除く) |
ETC年会費 | 初年度:無料 2年目以降:前年度のクレジットショッピング支払い合計額が5万円以上の場合無料 |
発行期間目安 | 約9日 |
ポイント | nanacoポイント |
ポイント還元率 | 0.50%~1.50% |
付帯保険 | 国内旅行保険:無 海外旅行保険:無 ショッピング保険:年間100万円 |
キャンペーン | 最大5,500円のキャッシュバック |
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nanacoを使うならセブンカード・プラスがおすすめだ。nanacoへのチャージでもポイントを貯める事ができ、アリオやイトーヨーカドーなど買い物をしやすい店でポイントが5倍〜10倍に跳ね上がる。
まとめ
電子マネーがメジャーになっていく中で、スマホによる決済もどんどん普及してきている。
ユーザーとしては数が増えるのは使いづらい所があるが、どの電子マネーやスマホ決済がイニシアチブをとるのか楽しみでもある。
それに伴いクレジットカードの重要性も上がってきている。
スマホ決済や電子マネー、クレジットカードのキャッシュレス決済は今後も目が離せない。