人気記事

スマホ決済の種類〜QRコード編〜QRコード決済が注目される理由

2018年10月6日

スマホ決済の中では、Apple PayやGoogle Payが日本で普及しているが、世界的に普及しているモバイル決済がある。

それが「QRコード決済」だ。

日本の代表的なQRコード決済には、「楽天ペイ」や「LINE Pay」などがある。

QRコード決済はおサイフケータイと何が違うのか?またどのように注目されているのか説明しよう。

他のスマホ決済やキャッシュレス決済の使い方と、おすすめのクレジットカードは以下まとめてあるので参考にどうぞ。

また、PayPayや楽天ペイなどQRコードのスマホ決済の現在行われているキャンペーン一覧を紹介しているページもある。

スマホ決済のキャンペーンは目まぐるしく変わるので、たびたびチェックする事をおすすめする。

日本におけるQRコード決済の普及

2018年8月21日、つい先程政府から発表された記事がある。

決済電子化で税優遇 政府検討、「QR」など導入促す 利便性向上、海外が先行 :日本経済新聞

なんと、電子決済をすると税を優遇するという発表だ。

日本はおサイフケータイという独自のモバイル決済がある。

しかし、急激に増えている日本へくる海外旅行者は、このおサイフケータイはほぼ使えない。

なぜならおサイフケータイ専用のスマホではないからだ。

しかも、おサイフケータイが使える機種でも、Felicaの規格が違う為に日本では使えないケースも多い。

これを解決しうる決済方法が、QRコード決済。

海外ではすでにメジャーな支払い方法として認知されつつある。

この電子決済方法を日本でも普及させ、オリンピックまでにキャッシュレスを促進させる狙いが政府から感じられる。

しかし、税を優遇するとは思い切った事をするものだ。

恐らく消費税かなにかを優遇する事になるのだろうが、これが起爆剤になれば筆者もうれしい。

QRコード決済とは?

そもそも、QRコード決済とはなにか?

スマートフォンなどで使うモバイル電子決済方法の一つで、スマホの画面にクレジットカードや電子マネー情報が紐付いたQRコードを表示、または読み込む事で決済を完了させるものだ。

図のように至ってシンプルで、QRコードをどちらかが発行、読み込むだけで決済が終了する。

このQRコード決済には、おサイフケータイにないメリットが存在する。

QRコード決済のメリット

QRコードのメリットを一覧にした。

QRコード決済のメリット

  • 現金がいらない
  • 普及、導入のしやすさ
  • ポイント還元や割引など特典が多く、また付けやすい。
  • 支払い履歴の管理がしやすい
  • クレジットカードの紛失や盗難の防止
  • 友達同士などで割り勘も可能
  • 税金が優遇される←NEW

このメリットはユーザーと店舗側両方のものを一緒にしている。

日本政府などが最も注目しているのがやはり普及や導入が比較的楽にできる事だろう。

日本におけるスマホ決済には多くの縛りがある。

例えば、Apple PayはiPhone 7以降のiOS専用のアプリ、Android PayはAndroid専用のアプリが必要。

しかも、おサイフケータイ対応でないと利用できない為、FeliCa導入の機種のみ。おサイフケータイももちろん同様だ。

プラットフォームが完全に日本向けにできているのだ。

その一方で、QRコード決済はアプリをダウンロードして、そのアプリで処理するため、iOSでもAndroidでも、おサイフケータイに対応していなくても、機種が多様化しても全く問題なく使えるのだ。

日本のみならず、海外で利用されているスマホでも問題ない。

また、本来電子決済システムの導入は店側にとってハードルが高い。

ところが、QRコード決済は新規事業社も参入しやすく、柔軟な為、お店側も導入しやすいのだ。

普及という面ではこれらが1番のメリットだろう。

ユーザー側のメリットとしても、ポイントがダブルで貰えたり、特典が多くのがいい。

楽天ペイなどは、ポイントが1.5倍〜3倍にもなる。

お店側にとっても利用者にとっても、メリットが大きいのだ。

QRコード決済のリスク

一方デメリットも存在する。

QRコード決済のデメリット

  • 普及があまりしていない
  • 普及していない割にサービスが増え続けている
  • QRコード詐欺がある
  • お店側はインターネット接続が必須
  • スマホの電源が落ちると使えない

デメリットで気になるのは、やはりQRコード詐欺だ。

中国で実際にあった事だが、中国では商品自体に個別のQRコードがついていて、好きなときに決済できる「静的QRコード決済」がある。

確かに商品毎に買い物ができるようになれば、お店側としてはレジ打ちが必要なくなる為、人件費などを大きく圧縮できるメリットがある。

ところが、犯人はこの商品QRコードの上に違うQRコードを貼り、自分の銀行に送金するようにしていたのだ。

利便性が仇となった詐欺だ。

日本は、この静的QRコードは使わないようにしていて、レジで毎回QRコードを発行する「動的QRコード決済」が主流。

これであれば、1分間でコードが変わる為、悪用されるリスクはまずない。

これさえクリアできれば、QRコード決済は現金やクレジットカードより安全な支払いになる。

QRコード決済サービス一覧

デメリットでも書いてあるのだが、メジャーなスマホ決済ではないのに、サービスだけはどんどん増えている。

確認できるだけで、14のQRコード決済があり、どこをつかっていいのかわからない。

また、サービスが増える事はいいが、それにいちいちお店が対応してくれるのかがネック。

どのQRコード決済でも、お店側が一台で完結できるような仕組みが今後でてくればいいのだが・・・

それでは一覧を紹介していく。

QRコード決済サービス一覧

  • 楽天ペイ
  • LINE Pay
  • Origami
  • d払い
  • Pay ID
  • PAYMO
  • pixiv PAY
  • Smash Pay
  • ヤフースマホ決済(Yahoo!ウォレットのQRコード決済)
  • pring
  • PayPay
  • メルペイ
  • ゆうちょ Pay
  • Bank Pay(仮称)

楽天ペイ

楽天Edyもあるのだが、楽天もいち早くQRコード決済に参入。

支払いは楽天アカウントに紐付いているクレジットカードが利用可能なので、実際楽天カード以外でも使える事になる。

楽天ポイントで支払う事も可能。

LINE Pay

LINEもQRコード決済に参入。

LINE Payの場合は、お店側にQRコードを読み取ってもらい、決済する方法しかない為、あまり普及はしていない。

しかし、決済手数料が3年間無料なので、お店側にとっては大変魅力的だ。

Origami

国内のQRコード決済をいち早く始めた事で有名だ。

LINE Payとは反対で、クレジットカードを登録して店舗のQRコードを読み取る形だ。

d払い

おサイフケータイ推しのdocomoがまさかのQRコード決済参入。

200円の利用で1dポイントが貯まる使用に。

似た決済方法に「docomo払い」があるが、こちらはdocomoユーザーしか使えない。

Pay ID

オンラインショップを簡単に作成できる株式会社BASEの決済サービス「Pay.jp」のサービスの一つにQRコード決済が組み込まれている。

店舗のQRコードを読み、利用者が金額を入力して決済するという少し複雑な手順を要する。

どちらかというと店舗寄りに作られたシステムで利用者には少し使いづらい面も。

PAYMO

PAYMOは割り勘を可能にするアプリだが、QRコード決済機能もある。

決済方法はPAY IDと似ているが、商品単位のQRコードが発行でき、その場合は個人情報を入力する必要はない。

ただ、ユーザーが使いやすいか?と言えば少し疑問が残る。

pixiv PAY

イラスト投稿サイト「Pixiv」が出しているQRコード決済サービス。

コミケで使われる事を想定したと思われるので、個人間の支払いは群を抜いて使いやすい。

登録画面から商品を登録して、販売を開始すればQRコードがすぐに発行され、購買者が読み込めばすぐに決済可能。

ただ、決済手数料が若干高めなので、利用者は注意が必要。

Smash Pay

このQRコード決済は、クレジットカードから直接払うのではなく、チャージ式のQRコード決済。

チャージが億劫な人には少し使い勝手が悪い。

Smash Payも個人間の決済にすぐれ、コミケなどで使われる事が多い。

ヤフースマホ決済(Yahoo!ウォレットのQRコード決済)

Yahoo!が2018年6月から開始したQRコード決済。

d払いのように店頭でQRコード、バーコードを提示するタイプだ。

しかし、すぐにソフトバンクと提携した決済サービス「Pay Pay」が発表され、このQRコード決済は終了する。

pring

メタップスグループが開発した送金機能があるアプリだが、QRコード決済の準備を初めている。

どのような形のQRコード決済になるかは不明だが、手数料が0.95%という破格なので、利用者には嬉しい。

ただ、クレジットカードからではなく、口座引き落としになる予定。ポイントが獲得できないのは残念。

PayPay

ソフトバンクとYahoo!JAPANが共同開発、発表された新しいQRコード決済サービス。2018年の秋からサービスが開始予定。

店舗側の手数料は0円になると発表されてるので期待が持てる。

アカウントにチャージして支払う方法と、クレジットカードと紐づけて支払う方法の2種類が用意される予定。

期待したい!

メルペイ

メルカリが初める予定の決済サービス。

メルカリはメルカリアカウントにお金を入れて買い物するフリマアプリだが、どうやらそのアカウントから支払いができるようにする模様。

どのように展開していくか楽しみだ。

ゆうちょ Pay

ゆうちょもQRコード決済をはじめると発表。

恐らくゆうちょ銀行の口座から引き落とし使えるようなサービスになるようだ。

デビットカードに近い使い方になるだろう。

Bank Pay(仮称)

三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行の3大メガバンクが構想しているQRコード決済。

嬉しい事に規格を統一してサービスをリリースすることを発表しているので、Bank Payだけで色々な支払いが可能になる可能性がある。

規格の統一化はユーザーにとっては本当にありがたいので、こちらも期待したい!

まとめ

QRコード決済の流れは急速に加速している。

まだまだ市場は黎明期なので、サービスの乱立が目立つが生き残りがどれになるのか注目していきたい。

ただ、「日本人だけでなく、すべてのユーザーにとって使いやすい」という点だけはブレずにサービスを展開して欲しいものだ。